SSM2166は、コンピュータオーディオシステムのマイク入力コンディショニングのための包括的かつ柔軟なソリューションを統合しています。また、通信システムや拡声システムにおける音声の明瞭度向上にも優れています。低ノイズの電圧制御アンプ（VCA）は、制御ループによってゲインを動的に調整し、設定された圧縮特性を維持します。

圧縮比は1つの抵抗器で設定され、ユーザー定義の回転ポイントを基準として1:1から15:1以上まで変化させることができます。回転ポイントを超える信号は、過負荷とポップノイズを防止するために制限されます。1:1圧縮設定では、SSM2166は最大20dBの固定ゲインでプログラムできます。このゲインは、他の圧縮設定の可変ゲインに加えて使用されます。入力バッファは、フロントエンドゲインを0dBから20dBに設定することもできます。ダウンワードエクスパンダー（ノイズゲート）は、ノイズやハムの増幅を防ぎます。

これにより、デジタル化前の信号レベルが最適化され、ノイズの増加や音声認識アルゴリズムの精度低下につながる可能性のあるデジタル領域でのゲイン調整や減衰が不要になります。圧縮率と時定数は外部から設定できます。VCAゲイン、回転ポイント、ノイズゲート調整ピンにより、高い柔軟性が実現します。SSM2166は、コンピュータシステムで使用されるオーディオコーデックに最適なコンパニオン製品です。SSM2166は14ピンSOICパッケージで提供され、-40°C～+85°Cの拡張産業用温度範囲での動作が保証されています。